個展「migratoin」無事終えることができました。

今回の展示は試行錯誤の連続でした。
作品のコンセプト自体は以前からの作品と同じ要素、時間や場所や移動をテーマにしていますが、そこに私個人の時間の経験と体験、それらを紐解きつなぎ合わせヴィーナスという象徴的な物に投影することで出来上がった作品です。そこに写真や映像の要素、立体を平面化する事と、それをまたヴィーナスに投影することで立体化、生産終了となったインスタントフィルムを用いまた平面化、近い将来同じことが出来なくなるという時の流れの断面とし、なおかつ、それをポジ画像と転写とネガからのポジ画像という一つのものから三つの形に定着させました。
立体と平面を行き来することでリアリティから非現実な物になっていくという感覚ではいるのですが、あくまでヴィーナスと人の映像どちらも実在するものなので、そこにまたリアリティを感じてしまおうとする脳の働きが不思議な感覚になっていくのでした。
その違和感を感じるという事が現在の社会に対しても大切なことではないのだろうかと思います。
今後もこの作品は場所を変えながら、最終的にはルーヴル美術館の本物のミロのヴィーナスに投影するという目標とともに進んでいきたいと思います。

忙しい中、展示を見に来ていただけた方々、トークにお付き合いしていただいた勝又公仁彦さん
今回展示を提案していただき、ずっとお付き合いしていただいたgallery176のコーディネーターの杉さん、オーナーの友長さんトーク時助けていただいた松原さん、DMを作っていただいた西川さん、展示に賛成していただいたgallry176の皆さん
ポストカードのデザインから制作までしていただいたBook Photo Pressの長尾さん
作品のモデルになっていただいたみなさん、撮影場所を提供していただいたBEATS GALLERYの岡島さん
搬入を手伝っていただいた坂本さん
みなさんに関わっていただけたことで充実した展覧会を開催することが出来ました。

本当にありがとうございまいた。

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